ベアリングとスコDC改造

mad angler

2012年07月11日 23:46

数ヶ月前からスコーピオンDCを実験的に導入し、
ノーマルで使い込んで、ネットで調べた不具合も
実際に実験し体感してみました。(MだなWW)



基本的には巻いてるラインの種類と太さに、巻き量に
DCブレーキの作動が依存されるので、
ラインをカットしていきセッティングから外れると、
現場では調整出来ないネックを持っています。
ラインが減るとDCブレーキは効きっぱなしになり、
飛距離が出なくなる。
重心移動しないプラグは顕著に飛ばなくなる。

3号からを基準に設定されているので、オカッパリで
ロッド一本でなんでもしようとすると、
ラバジやテキサスを織り交ぜるとラインチェックしてカット、
根掛かりカット数回でスプールで1.5mm以上ラインが減ると
意外に早くこの状況に陥るm(-_-)m
(※ラインの巻き量と下糸で差異があります)

キャストスピードでスプールを回せば、
多少はごまかせますが、軽量ルアーはバックラを
誘発するようになる。
振り抜きを意識して投げる為、疲労する。
XTでは、ちょい投げで出来てる事が出来ない。

ノーマルベアリングのS-ARBはメーカー搭載では
他社よりも良く回るベアリングの部類で、
スコーピオンXTはグリスを飛ばせば大幅に変わりますが、
DCはXT1501(ノーマル状態)と違って
グリスでベアリングが殺されていない。
DCはオイル変更でも若干良くなる程度。
XTだとグリスを変えれば出来る低弾道キャストや
距離を出すスキッピングがDCでは、
頑張っても出来なかった。(特に7g前後)
これに関しては、ラインは適量でDCブレーキが正常動作で
バックラさせる事、何十投も投げまくったが
XTレベルは無理だった。
(10g以上はこの限りではない)
ボートであれば距離を詰めれるバックラしにくい特性は優秀だが
オカッパリでスキッピングを必要とする場合、
XTのノーマル改造タイプよりも1.5mくらい劣る。
プレッシャーが掛かる場所で奥に届かないと釣れない状況で届かない。


下糸にフロロを巻くことでDCブレーキの効きを若干甘く
出来るので巻くと改善できますが
ライン量に依存する点は変わりません。
「スプールが重くなるやん」とか思ってると
このリールに限っては、その概念を捨てないと
DCの呪いの始まりです・・・

・・・で、根本的解決策としてベアリングで回してやる訳です。
基本はスプールが回ることで信号を拾う訳ですから
これが効果的と思いました。

そこでベアリングの選定です。
ハンドルやガイドローラーならラジコン用や
国産のステンレスベアリングが安価なんですが、
スプールに関しては国産でもハズレ引くと回りません。
物によってはS-ARBを越えれない事もあります。
あとは添加するオイルの粘度、素材と量に左右される。
奥の深い部品がベアリングです。

バス釣り暦20年、今までオープンホールにマイクロロン焼付け
ドライベアリングとかいろいろ試しました。
ぶち回ってもレベルワインダーとガイドの抵抗でバックラ
するだけなのは経験済み。
ぶち回るまでやるメリットはボートでラバジの岩盤打ちの
フリーフォールくらい。
(チヌとかにも、こんなのが向いてるらしいです)
しかし、完全オープンホールは短命です。
ゴリ感なく、ガタがなくても洗浄し注油しても
微妙に回らなくなるので分かりにくい。

結局落ち着いたのは、国産ステンベアリング+オイルチューンで
ノーマルより、それなりに飛ぶが私の最近の定番だった・・・
スコXTはノーマルベアのオイル変更で
マグ系リールよりも飛ぶから変える必要も感じなかった。

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そもそも雨天の場合に発生するSVSのムラ、
そして調整で開けるのが嫌、
夜間だとDCは使いやすいのでは?
この考えが罠の始まりだったのだ・・・
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今回の課題はスコDCに限っては、
初速をS-ARBを越えなくてはなりません。
実験的にセラミックベアリングを試したくて、
社外品を使う事にしました。
ラジコンで普及しないのは硬度による真球性の問題。
ゴミになる事も覚悟しています。

まず、セラベアの候補として5社。

ZPI、サワムラIXA、コアーズ、
コスギワークス、Avail

基本的にAvail以外はハイブリッドベアリング

まずZPI却下 WW

IXAも興味はありますが
完全オープンなので今回は見送り。

Availさんは完全にセラベアなんですが
オープン仕様なのと
親切にサイトに弱点書いてくださってます。
正直で好感が持てますね
精度が出ないデメリットを・・・
メリットは本体となる外周もセラミック(ジルコニア)
で全く錆びない。ソルトメインならありですよね・・・
今回は回ってほしいので却下。

結局、残る候補はCore’sとコスギワークス。
どちらも片側シールドのセラベア。

DCは分解面倒で精密に見える接点スイッチを壊したくない。
あまり分解を繰り返したくないのと、
メカニカルブレーキ側にはスプリングがあるので
片面シールドが良さそうと考えた。

結局、コスギワークスは情報発信量がブログのみと少なく
詳細な素材が分からなかった。
サイトのうんちく見て納得出来そう?なのは
Core’sと思って、今回はこれに決定↓



購入方法は直接通販。
ベアリング以外にスタンダードオイルも購入してみた。

オイルはスコXTのS-ARBに使ってみたが
スクワットのラジコン用のオイルよりも
良く回るようになったWW
理由はあきらかに粘度が低いから当然回る、
保持/耐久性は試さないと分からないm(-_-)m

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搭載完了して釣行テストは済んでるので、いきなり結論!!
2回目の釣行でセッティングは出ました。

DC正常動作に持ち込めれば作動環境でも
ルアーによって変わるであろうが
スコXTのノーマル以上に飛ぶ。
軽量ルアーは明らかに投げやすくなり、
スキッピングの飛距離も明らかに伸びる。
ベアリングを回しやすいので疲労も減るWW

正常動作に持ち込めないとピーキーどころでなく
DCが死んで10g以下の軽量ルアーは使えない状態になる。
ノーマルでいっぱいまで巻くことが必須ですが、
ノーマルセッティングからは大幅に変わります。
裏返すとメカニカルブレーキでの調整幅が増える。

若干ピーキーな一面はあるものの、
やる事でノーマルよりも性能面は向上した。

セッティングに関しては次回に書こうかと思います。
書いても無駄かも知れない・・・
ラインの種類、投げるルアースタイルにもよるので
結局、自力しかないWW

このリール、使い手のルアーと釣行スタイル、
思考が合えば良いリール。
合わないと・・・???
決して駄作ではなく、これはこれでありだと私は思う。

おっさんになり、バックラうざいと思ってマグ使って、
もう、ちょっと飛ばないか?で遠心に戻って、
可変する電子ブレーキは楽出来るか?でDC使う。
微妙に変わるマイブーム WW


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